2006年01月21日

『恋ひらり』を読んで

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図書館の本は、たいていネットで予約している。新刊が出たときや、直木賞・芥川賞など発表があったときは、いち早く、図書館のHPを開き検索して予約しておく。なので順番がまわってくるのは忘れたころにやってくる。
『恋ひらり』島村洋子著はいつ頃どうして予約したのか覚えていない。

恋愛ものか〜とつらつら読んでいるうちに、本の中にのめり込んでいった。なんとも不思議な物語なんです。実際にあり得ない設定だし、そんな偶然もあり得ないことなのに、主人公の珠輝という29歳の女(実際は55歳の女)が、どうなるのか、どんどん入り込んでいった。

新薬投与実験の結果、20数年間も老化が止まった珠輝。お金のためにバイトで治験に応募し、訳のわからない注射をした。そのことが珠輝の恋愛に新たなストーリーへと発展した。珠輝は昔の恋人の息子を愛してしまうという、切ないストーリー。永遠の恋はこんなにも切ないものなのか・・・

そして、過去を背負いながら、うちあけることもできず、急激な老化で死の道へと進んでいく。珠輝が不憫でやるせない。この恋愛ストーリーの裏に、誰もが若返りたい、そんな薬が欲しいなど思っているはず。だけど、それが、どんなに危険なものか、歳を取るということが、どんなに世の中の摂理にあったことか、歳を取ることが、その時代時代で生きていく上に大事なことか、教えられる。

現実にあり得ない不思議な物語だったのに、切ない恋愛小説だった。

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島村洋子さんの小説ははじめてだったので、どんな著書があるのか調べてみた。面白そうなので次回は『壊れゆくひと』を読んでみよう。
検索していると、WEB小説があった。ちょっくらのぞいて見た。今までインターネットの小説は読んだこと無かった。
本は寝っころがったりして読みたいのに、パソコンの前で読むのか〜。こりゃ、疲れるし、目が痛くなるわ〜目本
ニックネーム shizu at 12:19| Comment(4) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。

『恋ひらり』を読んでお邪魔しました。

私もあっという間に読了しました。
ホント、やるせない気持ちでいっぱいです。
珠輝のことがいつまでも心に残ります。
Posted by ☆すぅ☆ at 2006年02月26日 00:04
すぅさん、拙いブログにきていただいて
ありがとうございます。
つまらない感想文で、はずかしいです。
なんか、不思議な小説でしたね☆

すぅさんの読書録はすごいですね。
参考にさせてもらいます。
Posted by shizu at 2006年02月26日 20:37
TBさせて頂きます。
本当に不思議な切り口の小説でしたが、凄く楽しめました。
作者の新しい一面を見た気がしました。
Posted by 桜井 at 2006年05月06日 06:33
桜井さんの恋愛小説語録参考になります。
私も図書館の本を予約しまくって読んでます。
どうしても作家制覇になってしまいます。
チャレンジできる作家が広がりました。
Posted by shizu at 2006年05月06日 08:03
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